kumainu-devの備忘録

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Philips Hueを導入してみた!…がAlexaが機器を検出できなかった話

これまでの経緯

以前の記事で、ニトリの電球を買ってスイッチが(容易に)使えない未来になり、絶望した話をした。

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そして、PhilipsHueに買い換える機会に恵まれ(無理やり作った)、購入した。

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Hueとニトリとの電球の比較

ニトリのスマート電球とPhilips HueのE26電球(60Wモデル)を比較すると、数字上の明るさは、ニトリのほうが高い。Hueは800mlでニトリは810lm。しかし、実際に設置して照明をつけてみると、Hueのほうが広範囲に照らしてくれるので、体感としてHueのほうが明るく見える。そして、どちらの製品もホワイトグラデーションで暖色~寒色に調整可能だが、オレンジ色に関してはHueのほうが明らかに発色が強く、はっきりした色が出ている。明るさのダイナミックレンジもHueが圧倒的に広く、Hueは最小にすれば点灯しているのかどうか、わからないぐらいまで暗くなる。

Dimmerスイッチは便利でレスポンス最高

Dimmerスイッチと電球間は、Zigbeeプロトコルで通信しているため、低電力でかつレスポンスが高速だ。これはスイッチを押した時の応答速度に顕著に現れる。ボタンを押してほとんどラグがないのが素晴らしい。また、ペアリングに関しても電球を点灯させた状態でスイッチを近づけ、電源ボタンを3秒長押しすればペアリングが完了する。スイッチは土台とリモコン部分が磁石でくっついているので、土台を壁に設置後でもリモコンを持ち出せるという素晴らしい設計となっている。

Hue BTアプリから操作可能

Hue製品とBluetoothで接続してコントロールする用のHue BTアプリを使ってスマホとペアリングすることで、スマホからも電球をコントロールできるようになる。また、わかりやすい名前をつけることも可能だ。さらに、カラーホイールを使って電球の色を設定したり、全体・個別に輝度調整することもできる。シーンという機能を使うと、各電球の設定値を覚えさせることができ、テンプレート的に呼び出すことができるようになるのだ。例えば、映画を見るときには、部屋全体を暖色系にし、シーリングをOFF、間接照明だけをONにした状態で、「シネマ」というシーンを作っておくことで、映画を見るときにシネマのシーンを呼び出すことで、いつでもその状態にすることができる。また、Alexaとの連携部分では、このアプリに登録している端末情報をAlexaに送信することでペアリングができるらしく、かつシーンの呼び出しも音声コマンドでできるという至れり尽くせりな設計となっている

我が家のAlexaはYAMAHA

Alexa Built-in Devicesという規格があり、これはいわゆる、サードパーティ製のスマートスピーカーなどで、Alexaを呼び出すことができるようになっている。ざっくばらんに言えば、スマートスピーカーAmazon認定機器のようなものである。Alexa Built-in Devicesの製品でAlexaを使うことができるので、我が家では、ダイキンのエアコンやSwitchBotを使って、テレビなどのコントロールが行えている。今回、PhilipsのHueはハブがなくてもAlexaが使える環境であれば音声コントロールができると言う情報を得たので、導入を決意したのだ。

スマートホームハブの仕組み

スマートホームハブがどのような動作をするか、ざっくりと説明すると、ECHO端末はスマート電球などのBluetooth対応のスマートデバイスと直接ペアリングを行う。Alexaの音声コマンドをやり取りしているのははHTTP通信なので、スマート電球をペアリングしたECHO端末で、HTTPコマンドを受信し、接続している電球に対してコマンドをリレーするような構造になっている。また、Bluetoothは双方向で通信を行うため、電球の状態(点灯状態、輝度、色温度など)を接続しているECHO端末経由で受け取ることができるので、複数のAlexaが使える端末の何れからでもコマンドを送信することができるのである。この仕組みを、スマートホームハブやブリッジ、ゲートウェイなどと言うのである。

直接続できるのは一部を除くECHO端末のみ

結果的に言えば、我が家のヤマハスマートスピーカーでは、HueのBluetoothとペアリングができなかった。原因はおそらく、ECHO端末に搭載されているBluetooth方式の「スマートホームハブ機能」が、私の使っているAlexa端末には搭載されていないのであろう。

冷静に考えてみればそうかもしれない。公式のヘルプを良く見てみると、互換性のあるECHO端末と書いてあるので、すべてのAlexa搭載端末で使えるとはどこにも書いていないのである。もっと言えば、YAS-109にはECHOの機能はなく、ただ単にAlexaのコマンドをやり取りしているだけで、ある種のターミナル(端末)に過ぎないのである。 しかし、これは私にとって大きな痛手である。実家にいる時のルーチンとしては、寝る前に「アレクサ、おやすみ」と言って部屋の照明を落としたり、お出かけ前に「アレクサ、行ってきます」と部屋の電気やエアコンを消したりしているのだが、その定型アクションの中に照明を組み込めないということになる。お出かけ時は壁スイッチを操作すればいいが、寝るときはわざわざスマホを取り出さなければならず、大変面倒なのである。

1日だけスマホとDimmerスイッチで運用してみたが…

寝る前にはスマホからシーンを呼び出して暗くした。そして、朝起きて「明るい」シーンを呼び出して、最も明るい状態にし、準備をしてDimmerスイッチで照明をOFFにし、でかけた。導入直後なので、まだ新鮮だから面倒ではないが、寝るときにアレクサに頼めないのは少しがっかりだ。寝る前はできるだけスマホを見ないようにしているため、このためだけにスマホを見るのはもったいない。そして、朝起きてわざわざ「明るい」のシーンを呼び出すには理由がある。

Dimmerスイッチで照明の電源をONにした場合、最後の電球の設定状態が呼び出されるため、「就寝」のシーンで電源をOFFにすると、次にDimmerスイッチでONにしたとき、就寝のシーンの状態になってしまうのである。これでは、私が不在の状態で家族が部屋に来たとき、スイッチを押しても暗くて困ってしまうのである。それを防止するため、「明るい」を呼び出してからOFFにする工夫が必要になる。 こちらも、Alexaならば、照明の状態を最も明るい状態にしてからOFFにするということができるので、今まで運用してきた「行ってきます」が使えないのは痛手なのである。

結局Hueブリッジの検討が必要

Hue電球なら2~3個、IKEA電球3~4個買えるほどの値段のため、ブリッジの導入をしなくていい方式を選んだのにも関わらず、結局ブリッジが必要になってしまう事態となった。ブリッジならば、スキルをインストールすることで、Alexa→ブリッジをHTTP通信、ブリッジ→電球をZigbee通信でできることになり、ウチの環境にも適した状態になる。悔しいがそれを検討するしかなさそうだ。